4月なのにめちゃくちゃあついですね…。
これだけ短期間で寒暖差が激しいと体調を崩さないほうが難しいくらいです。
みなさん、水分補給は忘れずに!
今回は英語の勉強法です!
「1単語1秒で覚える!」とか、「音読するほうが良い!」とか、情報があふれている現代だからこそ本当に正しい勉強法がわからなくなってしまいますよね。
個人的に、勉強法を語る人たち(YouTuberや塾講師、学校の先生など)で「脳科学的根拠」を示さない場合は全部無視していいと思っています。
確かに効果が出た人もいるかもしれないけれど、本当にその勉強法が汎用性のあるものなのか分からないからです。
勉強って脳に保存することなのに、脳の仕組みや特性を考えない勉強法は、非科学的なトレーニング(うさぎ跳びみたいな)を推奨するようなもので、身体をケガすることはないものの効果は全くない可能性があります。
僕が勉強法を紹介するときは、必ず論理的、科学的な裏付けも説明していますし、根拠が分かりにくければLINEやインスタからお問い合わせください。
結論から言うと、
「英語の音声に合わせてシャドーイング(一緒に声に出す)する」
というものです!
「出た出た、塾講師が推奨するよく分からん勉強法No.1の『シャドーイング』ね」と思った方もいるかもしれません(笑)
今回のものはきちんと根拠がありますし、少し注意点もあるので最後までお付き合いください。
今回の勉強法の話は、浜松医科大学名誉教授・日本医学英語教育学会名誉理事長という立派な肩書を持つ、植村研一先生の書かれた論文を基にしています。
植村先生は医学英語を大学で教えてきた方で、今回取り上げた論文において、「人が言語を習得する際の脳の働き方」や「バイリンガルとモノリンガル(母国語のみ話せる人)との脳の働きの違い」について解説されています。
植村先生の主張を簡単にまとめると、
バイリンガルは、2つの言語を脳の言語野の異なる場所で処理しており、どれだけ文法や翻訳を勉強してもその言語を処理するための言語野を鍛えていないと、脳がその言語を理解することはない。
のだそうです。
つまり、英語を目で見て学び、理解しても、脳内では英語を理解するということにはならないのです。
このことは、特に共通テストでリスニングを必要とする受験生にとって重要な問題です。
脳が理解できないと聞き取れないしリスニングの点数も伸びません。
リスニングだけでなく、リーディングにおいても読む速さや内容把握において大きなマイナスです。
その対策として、「シャドーイング」が推奨されているのです。
「シャドーイング」は勉強法としても有名で、聞いたことがある人も多いかもしれません。
しかし、多くの場合、「なぜシャドーイングが効果的なのか?」という根拠を示されないため、やらない受験生が多いです。
でも効果の根拠は明確なのです。
「脳の言語野に英語を理解させるには、正しい発音、適切な速度の英語に慣れさせる必要があるから」です。
また、植村先生は、
テキストも見ずに、最初から速い速度でシャドーイングに取り組むべき
とも語っています。
テキストを見ながらだと「テキストを見ながら英語の処理をする脳」になり、ゆっくりのものに慣れると「ゆっくりの英語を処理する脳」になるのだそうです。
そう考えると、中学の授業などで音声を聞くことはあっても、音声と一緒に声に出すことってあまりなくないですか?
順番に当てられて読まされる時も自分のペースでカタカナ英語で音読しますし。
そりゃ学校の授業受けてても英語が喋れたり聴き取れたりしないわけですね!
ということで長くなりましたが、まとめると、
『テキストを見ずに早い速度の音声に合わせてシャドーイング(音読)をする』
のが脳科学的にも正しい勉強法ということです!
最近は英語長文の問題集でも音声ダウンロードが付いてくることが多いですし、最初は簡単なものからで構いませんので是非チャレンジしてみてください!