スイッチングで自宅学習を改善!

学校が休校になって2か月くらいでしょうか。
最初は「やったー!学校ないし好きなことしよう!」なんて言って勉強しなくなった人たちも、じわじわと「あれ、このままでいいのかな…。」という不安を感じ始めたころだと思います。
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さて、今回は自宅学習の重要性について。

自宅学習の質、時間の向上は受験の合否に直結します。ある学習塾は、授業と自習の比率は1:3くらいあると言っています。休校で自宅待機している皆さんにとっては、自宅学習の質の向上無しに成績向上はありません。

私の受験を振り返っても、ほぼ英語と古文の授業を除いて自習のみでしたから、およその比率としては、授業1:自習4くらいあったように思います。

 

「自習の大切さは分かってるんだけど、どうしても眠くなったり集中できなかったり、漫画やスマホの誘惑に勝てない!」という方も多いでしょう。

ここからは、それぞれの解説や対策のご提案をしていきます!

 

まず、眠くなったり集中できないのは、自室での学習に脳が不慣れなので拒否反応を示している可能性があります。

基本的に自室はリラックスしてくつろぐところです。その部屋に入ったら脳はリラックスしようとします。部屋のにおいや見慣れた様子に安心するのでリラックスできるのです。だから眠くなって当然!集中できなくて当然!ということです。

蛇足ですが、ベッドでスマホを触ると睡眠の質が下がると言われています。本来寝るところなのに、違う行動をすることによて脳が「ベッド=寝るところ」という認識を弱めてしまうようです。

 

眠気や集中できない対策としては、勉強の部屋と寝室を別にするのが理想的ですが、なかなか難しいものです。そこで、勉強するときとリラックスするときを明確に切り替えるように意識しましょう。スイッチを明確にするのです。

例えば、勉強を始める前に熱いシャワーを浴びて頭をスッキリさせたり、コーヒーを飲んだり、軽い筋トレをしたり。多くの学生がこのような行動を試みているのですが、なかなか効力を発揮していないように思われます。

私は、眠気や集中できないという問題は、コーヒーのカフェインやシャワーで交感神経を優位にすることでは解決しないと思っています。それらだけでは脳にとってスイッチングが弱いからです。脳が、ある決まった行動によって「今からは勉強する時間だ」と認識することが大切なのです。

だから、コーヒーを飲むことをスイッチにしたり、シャワーで目を覚ますことをスイッチにする場合、それをしばらくの間習慣的に継続する必要があります。

 

「パブロフの犬」という有名な実験を聞いたことがあるでしょうか?

犬に音を鳴らしてからエサを与え続ければ、犬は音を鳴らしただけでよだれを垂らすようになるという、犬からしたら何ともツラい実験です。音だけ鳴らされてエサを与えられない犬の悲しみは想像に耐えがたいです。

この実験から、犬は「音が鳴ればエサが来る」という認識になることがわかりました。音がスイッチになっているのです。ここで重要なのは「音」ではなく「スイッチになるまで日々継続」することです。

以前の記事に書きましたが、私は耳栓がスイッチになっていました。公共施設に着いてボーっとしてても、耳栓をつければシャキッとするのです。そのスイッチが身に着くまで、耳栓をしながら勉強して集中する経験を積み重ねたことで脳が耳栓をスイッチとして認識したのです。それ以降は自宅で学習しても耳栓さえしていれば集中できたものでした。脳の仕組みから考えても、聴覚は視覚よりも記憶に残りやすいので、そこを遮断したことで視覚に集中しやすくなっていたと思います。

結論としては、「スイッチを決めたら最初はうまくいかなくても継続することが大事!」と言えます。そもそも、人間というのは劇的な変化を拒むようになっているので、最初はうまくいかなくて当然です。最初のうちは、学習時間を短く区切って行うのが良いでしょう。15分や20分ごとに休憩しても大丈夫です!

 

次に、漫画やスマホの誘惑についてです。

これはまず、「漫画やスマホやゲームは悪」という考えをやめましょう。

スマホの中毒性についても以前書きましたが、人の意志で我慢できるようなものではありません。まして、長引く休校で友達や恋人とのコミュニケーションの機会も減ってしまい、人恋しくなっています。LINEやインスタをついつい開いてしまうのは当然です。だからこそ、触ってしまうのは仕方ないので、その時間を不必要に長引かせないことが大切です。

方法としてはごく普通ですが、勉強が終わったら好きなだけ使っていいと割り切ることです。

そのためにも、オンライン自習室は非常に効果的です。スマホを全く触れないわけではないのですが、スマホを触るときに罪悪感があるのですぐに勉強に戻れるようです。この数日、生徒たちの様子を見ていても、かなり集中して頑張れているようでした。たとえ2時間くらいでも、しっかりと集中して勉強すれば大きな達成感が得られ、学習効果も高いです。

漫画の場合は、別の部屋に漫画を移して、そこで読むようにしましょう。その部屋を漫画部屋にしてしまうことで、自室のリラックス要素を減らせばスイッチも作りやすくなります。

漫画にせよスマホにせよ、勉強を後回しにしてしまった場合、必ず罪悪感がつきまといます。そんな中で漫画を読んでも後悔しか生まれません。ならば、やるべきことを先にやってから思う存分漫画を読んだりインスタを眺めましょう!私も今、昼寝したい気持ちをグッとこらえてブログと戦っているところです(笑)

 

ちなみに、今は学校がないので勉強時間はたくさん確保できると考えてしまうかもしれませんが、それで自分にプレッシャーをかけるのはあまりオススメできません。今は非常時であり、学校がないからと言って、先述したように脳は大きな変化を嫌います。まずは適度に自分を甘やかして、ゆる~い計画を立ててみましょう。

 

本日のポイント

・脳が認識するまで、勉強モードになるためのスイッチを意識的につくる

・漫画やスマホは勉強してからの方がずっと楽しめる

・勉強できる時間があるからといって自分に期待しすぎず、適度に甘やかすくらいから始める