共通テストでは英語のリ-ディングが全て長文になります。
それにあたり、勉強法はもちろんのこと、問題の解き方も工夫しなければいけません。
逆に言うと、しっかりと対策を意識して勉強すれば、確実に点数が上がります!
今回は塾生に教えている秘けつをお伝えします!
共通テスト英語(筆記)の特徴とは?
前述したように、共通テストでは英語は全て長文になります。
とはいえ、チラシのようなものや、料理のレシピ、会話文など、
一般的に考えられている長文とは少し異なる問題もあります。
過去のデータがないのであくまで試行調査からの予想しかできませんが、
センター試験同様、さほど難しい単語が多くないです。
問題文も英語で書かれていたりしますが、
それも聞かれていることが分かれば問題ないです。
文法も基本事項を押さえておけば大丈夫でしょう。
もっとも注意すべきは「時間」です。
すべてが長文になっているので、センター試験に比べて圧倒的に時間が足りなくなる傾向があります。
時間への対策は必須と言えます。
なぜ全て長文になるのか
時間への対策の前に、「なぜ共通テストではすべて長文になるのか」を考えてみましょう。
センター試験では発音、アクセントや文法など総合的な英語力が問われていました。
しかし、それでは実社会において役に立ちませんでした。
学問としての英語力は身についていても、
グローバル化する社会において英語の資料を即座に読んだり、
英語を使ったコミュニケーションという実用的な英語力は身についていない人が多いのが実情です。
受験で英語を勉強したのに、資料ひとつ読めない人ばかりでは、
教育の仕方が間違っていることになる。
だからこそ、長文を速く読める力やリスニング能力が重視される試験に変わるのです。
時間短縮の方法
では時間の短縮方法について書いていきます。
先ほど書いたように、共通テストは実社会でコミュニケーションをとれることを目的として長文のみにしています。
となると、まず長文の難易度はあまり高くないです。
実社会で難しい長文を読むことは少ないですからね。
そこで必須のスキルが「スキャニング」と「スキミング」です。
「スキャニング」とは、簡単に言うと先に問題文を確認し、
その設問に必要な箇所を本文の中で確認するというものになります。
このスキルは共通テストの英語では必須です。
例えば、手紙の問題や料理の問題、偉人についての問題などは
全文読まずにスキャニングするだけで答えが導き出せることが多いです。
つぎに「スキミング」について。
こちらは、ざっくりと内容をつかむというものです。
つまり、一文一文を日本語にしながら丁寧に読むのではなく、
ざっくりと重要な文を拾い上げて読むのです。
「パラグラフ・リーディング」というスキルに似ており、
共通テストに限らず長文読解や現代文などに効果的なスキルです。
基本的に英語にしろ日本語にしろ、重要な文はひとつの段落に1、2文程度です。
話の流れが変わると段落が変わるのですから、当たり前ですが意外と忘れてしまいます。
そのため、全文を丁寧に読んでしまうのです。
この「スキャニング」と「スキミング」は実社会での英語との接し方を考えたら、効果的なのは当然なのです。
なにか問題を解決しようとするとき、解決に役立ちそうな資料やデータを探します。
そのためには「何が問題なのか」をきちんと把握しなければいけません。
いきなり全文を読むのは、問題がどのようなものかを考えずにがむしゃらに資料を読み漁っているようなものです。
そんな人が優秀と言えるでしょうか?
また、英語の資料を時間をかけて完璧に理解できる人と、
要点を押さえて速く理解する人では、どちらが優秀でしょうか?
実社会で役立つ英語力を意識した共通テストにおいて、
「全文を丁寧に読みなさい」など誰も言っていません。
日ごろの勉強から「スキャニング」と「スキミング」をしっかりと意識して問題演習に取り組みましょう。
英語に慣れ親しむ意識を!
「スキャニング」と「スキミング」に加えて、
もうひとつ必須のスキルが、「英文を英文のまま理解する」ことです。
日本人は日本語を使うので、英語を見たら日本語に訳そうとします。
しかし、いちいち日本語に訳していると無駄に時間がかかります。
なので、共通テストレベルの英語なら日本語に訳さずに、
英語のまま書かれている内容を理解する必要があります。
そのためには、とにかく英語に慣れ親しむことです。
リスニング対策にもなるので音源を使って英語を聞くのはもちろん、
自分もシャドーイングや音読をして、とにかく英語に触れる機会を増やしましょう。
五感を刺激することで、より脳も英語に馴染むため音読やリスニングの勉強は大切です。
以上のことを意識して、予想問題集や模試に一度挑んでみてください。
人によっては劇的に点数が上がることもあると思います!